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検診に引っかかったら、まずは外来受診
私たちは、毎日おしっこをしています。色やにおい、量などからセルフチェックすることもできますが、それだけではわからない健康状態を知るために、尿検査があります。
健康診断や人間ドックでは、病気の早期発見を目的として、尿検査が取り入れられています。要注意・異常を指摘されれば、病気の可能性があるということなのです。できるだけ早めに受診することをおすすめします。
尿検査でわかること
尿検査では、血が混じっていないか、たんぱく質が漏れ出ていないか、糖が排出されていないか、尿の成分などを調べます。痛みなく手軽な尿の採取だけで、様々な病気の可能性を指摘することができるのです。
項目 | 検査結果 | 解説 |
---|---|---|
尿たんぱく | -~± | 血液からろ過されたたんぱく質が漏れ出ていることを示します。運動後などのタイミングで出ることもありますが、継続的に出ている場合は腎臓の病気を疑います。 |
+ | ||
2+~4+ | ||
尿潜血 | - | 血が混ざった尿は、腎臓や膀胱、尿道の病気が隠れているかもしれません。悪性腫瘍でも陽性になることがあり、詳しい検査が必要です。 |
± | ||
+ | ||
2+~4+ | ||
尿糖 | -~± | 血液検査と照らし合わせ、糖尿病の可能性を探ります。 |
+~4+ | ||
尿ウロビリノーゲン | 正~+ | 肝臓や胆のうの疾患が疑われるため、血液検査や生化学検査などが必要です。 |
2+~4+ |
尿検査でわかる病気
尿検査の結果によって、次のような病気が疑われます。
- 慢性腎臓病
- 腎炎
- 尿路感染症
- 尿路結石
- 膀胱炎
- 前立腺炎
- 前立腺がん
- 膀胱がん
- 腎がん など
尿潜血の放置は危険です
明らかに目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)であれば、驚いて「すぐ受診しなければ」と思う方も多いのですが、怖いのは、尿潜血で陽性と言われた方です。見た目にはわからず、特に痛みなどの症状がなければ「気のせい」と検査に行かないことも多く、かなり病状が進行するまで放置してしまうケースも見られます。
年に一度の健康診断を病気の早期発見のチャンスと捉え、異常が指摘されたら早めにご相談ください。