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膀胱は300〜500ml程度のおしっこをためておける
膀胱はおしっこをためておく場所です。男性は恥骨と直腸の間、女性は恥骨と子宮、膣の間にあります。成人で300〜500mlほどためておけると言い、ある程度の量になれば刺激が脳に伝わって尿意を感じます。
尿をためるとき(蓄尿)は交感神経、尿を出すとき(排尿)は副交感神経がそれぞれ働いています。
膀胱がんとは
膀胱にできるがんを総称して「膀胱がん」と言い、その大部分は膀胱内部の「尿路上皮がん」です。男性は女性の3~4倍、喫煙者は非喫煙者の2~3倍の発生率だと言われています。
比較的悪性度の低いがんですが、約半数が再発するというリスクもあります。
血尿をきっかけとして見つかることが多く、膀胱がんが疑われるときは、尿検査や内視鏡検査、超音波(エコー)検査などを使って調べます。
膀胱がんの原因と症状
特に膀胱がんのリスク要因として明らかになっているのが、喫煙です。その他、特殊な化学用品や染料を扱う職業の人がかかりやすいとも言われています。
膀胱がんの症状で最も多いのは、血尿です。痛みはなくとも自分の目で見て明らかにわかるような真っ赤なおしっこが出ることも多く、このような場合はすぐに受診が必要です。また、頻尿や残尿感、背中の痛みなどが現れることもあります。
膀胱がんの治療
膀胱がんの治療は、根の深さによって変わりますが、基本的には手術を行います。転移しにくい表在性のがんの場合は、内視鏡による腫瘍の切除が第一選択になります。根が深いがん(浸潤性)の場合は、膀胱をすべて摘出します。
当クリニックでは、病院の紹介をはじめ、手術後のフォローなどにも対応しています。ご不明な点があれば、何でもお聞きください。
血尿が出たら、痛みがなくても早期受診を
膀胱がんを予防するためには、禁煙することや特殊な薬品を使用しないことなどが挙げられます。また、科学的な根拠はないものの、意識的に水分をとることや、おしっこを我慢しすぎないようにすることなども心がけておくとよいでしょう。
前述のように、膀胱がんは多くの場合、血尿をきっかけに見つかります。痛みがない場合もありますが、血尿を身体からのサインと捉え、早めに受診してください。